思い出の着物を、いつまでもご家族のそばに

 

植竹です。20代の頃、趣味にしていた料理をまたやろうと、調理器具を揃えました。レシピを見ながら、少し凝ったパスタに挑戦しています。

入社6年目のエンディングプランナー・植竹祐公です。

 

先日、思いがけない方法でお客様に喜んでいただけた後輩がおりましたので、ご紹介させていただきます。

 

私が担当させていただいたご葬儀に、補佐として同行したのは入社2年目の青木香央理でした。青木は打ち合わせから同席し、持ち前のコミュニケーション能力でご家族と打ち解けて、様々な思い出話を聞かせていただいておりました。

 

亡くなったおばあちゃまは、手先が器用な方で、洋裁や和裁で家計を支えた時期があったそうです。

「人に何かしてあげるのがとにかく好き」。

ご家族はそんなおばあちゃまが大好きでした。

青木は「着物が好きで裁縫が得意」という共通点もあって、故人様のエピソードに心を動かされた様子でした。

 

後輩の青木は、得意の裁縫の腕を活かして、「いつか故人様の思い出の品の補強をできたら」という希望を持っていました。

迎えた告別式当日。式場にお飾りした故人様の2着の着物のうち、1着はお棺の中へ納めることが決まっていました。

そして、2着目。

青木は奥様から「誰も着る人がいないの。よかったら青木さん、もらって」と、ありがたいお言葉をいただいたのです。

 

ところが帰宅して着てみたものの、残念ながら袖幅が短く、仕立て直すには裄丈も足りませんでした。

 

「でも、このまま眠らせてしまうのはもったいない」。

そこでふと、青木は思い出したそうです。

「うちのおばあちゃんは、人にものをあげて喜んでいる顔を見ることが好きだった」というご家族のお話を。

 

早速、青木は一念発起。

「おばあちゃまの大切な着物を自分だけが貰うのではなく、ご家族にも継承していただきたい」。そんな想いから針を取り、思い切って着物にハサミを入れました。

 

青木が休日を利用して、お作りしたものがこちらです。

ご家族にいつまでも使っていただけるよう、巾着とティッシュケースを。

そして縁あっておばあちゃまの命の一部をいただいた青木も、自分用にとスカートを。

(携帯撮影のため違って見えますが、同じ着物地です)

巾着とティッシュケースは、お手紙を添えて、ご家族の元へアフターサポートに伺った寺山へと託されました。

 

寺山から渡されたものを見て、ご家族は「(着物と違って)これなら肌身離さず持っていることができる。一生の宝物になった。自分の葬儀をお願いする時は、この巾着袋を棺に入れてほしい」と、感激してくださったそうです。

 

ご葬儀は2日間で終わりではなく、遺された方々に「命を繋ぐ」という大切な使命があります。エンディングプランナーとして、故人様の命、ご家族の想いをいかに形にできるのか、私自身、いつも考え続けています。しかし式場の外で、こんな風に実践することもできるのだと、私は青木から教えてもらいました。


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