心をこめて、「ふるさと流」のお見送り

以前の趣味は音楽、映画鑑賞がメインでしたが、最近読書です。最近の愛読書は、『整理の習慣』『ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣』

エンディングプランナーの小野崎敦です。

先日、宮城県の由緒ある葬儀社様より、「東京にいる親戚が亡くなり、宮城で本葬を出す前に東京で荼毘をお願いしたい」というお客様を、弊社にご紹介していただきました。

 

お見送りの日、故人様のご親族3名様が宮城県より都内の斎場に集い、最後のお別れをしていただきました。

 

地域によって様式の異なるお葬式。

 

故人様は東京で30年以上もお仕事に打ち込んでおられましたが、故郷・宮城をとても愛しておられた方だったそうです。そこで弊社エンディングプランナーの平川は、『ふるさとを感じていただけるように』と、できる限り地元のお見送りの仕方に沿った方法でのお別れをご提案しました。

 

まず、小銭を袋に入れてお棺にお手向けします。これは六文銭といって「三途の川の渡し賃」、あるいは向こうへ行ってもお金に困らないようにという願いが込められているそうです。

 

宮城の風習では本物の小銭を使いますが、弊社では旅支度の中に紙に印刷した六文銭をご用意しています。

燃え残ったお金は紙に包んで残された方々がお守りのように持つそうで、東京のお見送りにはご参列いただけなかった皆様にもお持ちいただけるようにとご家族にお渡しいたししました。

また、もう一つの風習として、宮城では一般的な「釘打ちの儀」をしていただきました。こちらは建築関係のお仕事仲間の皆様にもお手をお借りしました。

 

釘打ちの儀とは、こぶし大の石や金槌を使ってお棺の蓋に釘を打つ儀式です。

火葬後、ご事情があり、お骨壺は数日間弊社にてお預かりさせていただきました。

社内に祭壇を組み、お花やお供えものを備え、社員出社時にはお線香を手向けて、ご家族の代わりに数日間お参りをさせていただきました。

 

数日後、再び宮城よりご親戚が故人様宅にお集まりになり、私からお骨壺をお返しいたしました。故人様のご近所の方やご友人も見えて、手を合わせていただくシーンもありました。

 

思い返せば、昨年の東日本大震災の時。

 

私自身、社を代表して宮城県気仙沼市へ、犠牲となった方々のご搬送のお手伝いに数日間うかがったことがあります。言葉では伝えきれない状況を目の辺りにしました。

震災直後でご葬儀があげられない中でも、やはり火葬の前に六文銭や釘打ちの儀式を希望されるご遺族もいらっしゃり、地元の風習に不慣れな中でお手伝いさせていただいた同僚もいました。

 

「他人事ではない。いつ誰がどうなってもおかしくない」という気持ちと、「少しでも残された方の心残りがないよう、何か力になれることはないか」と、以前よりも思うことが多々あります。「今回のお手伝いで少しでも力になれただろうか」。宮城へお戻りになるご家族の車をお見送りしながら、そう思いました。

 

助け合いの心。

常に相手の方を思い、感じ、行動をすること。

日本人としての大切にしている「気づかい」をもっともっと向上させるべく、日々成長していきたいです。


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