白いご飯にこめられた母の愛情

はじめまして。エンディングプランナーの谷花美穂です。

アーバンフューネスのお葬式では、「自分たちの手で、心を込めて見送ることができた」と実感していただくために、あえてご家族に何かをしていただくことがあります。

 

そのご家族は、事前相談を経て弊社を選んでくださいました。

「母のためにあたたかい葬儀をあげてくれる会社を探していたんです」と、娘様。

 

亡くなられたお母様は、「うちはかかあ天下だったから」とご家族も口をそろえるような、一家の太陽だったそうです。

 

ご自宅には、ご家族へのお母様の深い愛情が垣間見えました。

庭先で育てていたお花。楽しそうな会話が聞こえてきそうな家族写真。

 

何より目を引いたのが旧式のお釜です。

 

自動炊飯ジャーで簡単にお米が炊ける時代。

それなのにお母様は、結婚以来50年以上、重くて手間のかかるお釜を使い続けてこられたのです。今やそのお釜も三代目。その季節で一番おいしいお米を選び、微妙な火加減、水加減を工夫されていたそうです。台所には、糠床も残されていました。

 

「家族においしいご飯を食べさせたい」という一心だったのでしょう。

担当者として、「昭和の激動の時代を、ご家族のために手間暇を惜しまず尽くしてきた人生をたたえられるお葬式にしたい」という思いがわいてきました。

 

食へのこだわりは家族への愛情。

それをいま一度感じていただくために、お葬式ではそのお釜を使ってご主人にご飯を炊いていただき、ご家族でおにぎりを握って、お母様の眠るお棺に手向けていただくことをご提案しました。具はお母様がお好きだった梅干を。息子様がその時期いちばんおいしいお米を探し、娘様はおにぎりを包む経木を用意して来てくださいました。

 

思い出コーナーには、初代のお釜と、年期の入った枡の実物をお借りしてお飾りしました。

背景には、それを使って食事の支度をしているお母様を撮影した写真をパネルにして展示。お母様が育てていらしたお庭のお花は、お飾りした後、ご家族の手でお棺の中へ…。

 

最初にお会いした日、「つらすぎて母の思い出は話せない」とおっしゃっていたご家族が、一丸となってお母様に「最期に何かをしてあげたい」と、懸命に取り組み始めたのは、このお釜の話題が出た時からでした。ご家族の手であたたかくお見送りしていただける時間になったことが、何よりのはなむけになったと思います。

 

※写真はすべてイメージです


西葛西セレモニーホール

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