施行課の石川友幾とともに、3カ月間福井県で納棺師研修を受けている赤石澤早也佳からメールが届きました。自然豊かな福井で、初めて見た景色に感動したそうです。
アーバンフューネスの皆様
お疲れ様です。お久しぶりです、お元気でしょうか?
私も石川さんも、毎日健康な状態で研修に励んでいます。
東京はコートが必要になってきたそうですね。福井は一部の山が雪で真っ白になっています。
じきに町にも降るだろう、との事ですので今から楽しみです。
そういえば、先日の同行の際にとても美しい場面を見ることが出来たのでその時の事をお伝えします。
雨が降っている日のことです。先輩について、故人様の納棺に伺った現場は、住宅街を抜けた田んぼを挟んですぐ向かい側に、赤く色づいた木々で彩られた山があるお宅でした。
納棺のお手伝いが終わってついにご出棺となり、外に出ると雨は小雨になっていました。
お棺が玄関を出て、庭の小道を進んでいくと、なんと偶然にも目の前に虹が広がっていたのです。
色鮮やかにくっきりと空に描き出された半円。
お棺はまるで、その虹をくぐって旅立って行かれるかのように見えました。
こんな偶然もあるのかと、びっくりしている私の後ろで、大切な方をお見送りするご家族は、この自然現象を前に歓声をあげ、しばらく笑顔で見入っておられました。
福井は降水量が多く、実際私たちが来てからもほとんど雨の日が続いています。
でも雨が多いと言うことは、それだけ虹のかかる日も多くなるということです。
虹の多いこの地で出会った一瞬の風景は、私だけでなくご家族様にも綺麗な記憶として残ったのではないかと思いました。
実物を写真など見えるものでお伝えできないのがとても残念です。
アーバンでのお葬式にまったく同じものが一つとしてないように、納棺も同じものは決してありません。お手伝いする一件一件のすべての時間を大切にして、これからも精進してまいります。
皆様も体調など崩さぬよう、くれぐれもご自愛くださいませ。
では、また2カ月後にお会いしましょう。
赤石澤早也佳