4月で入社3年目の大山智紀と申します。
私は入社から現在まで、葬儀に欠かせない道具や機材を管理するマネージャーとして働いています。
仕事内容は主に葬儀の道具・機材のトラックへの積み込み・積み下ろし、そしてメンテナンスです。
この積み込み・積み下ろしは葬儀において基礎であり、また重要なものだと考えています。
葬儀で使う道具・機材は多種多様であり、テーブル一つにしても、7種類ほどあります。積み込みの際は、葬儀施行担当のエンディングプランナーが希望する道具・機材のリストを元に揃えていくのですが、最初は覚えるのに苦労しました。
入社して半年が経ったころ、一人で仕事を任せられるようになり、その日もひたすらに積み込みをしておりました。
うち1件のご葬儀では、お寺様が読経で使用されるリンと木柾(もくしょう/日蓮宗で使う鳴り物)を積むことになっていたのです。
鳴り物には3種類あり、リン・木魚、そして木柾があり、宗派によって組み合わせが違います。
3種類は全て同じ種類の箱に収納されており、積み込む前、いつもなら中を見て確認していましたが、その日は慣れからくる油断で、箱の名称だけ見て「大丈夫だろう」と思い、確認を怠ったまま積んでしまいました。
数時間後、現場の担当から電話がありました。
「リンと木柾を希望したのに、リンじゃなく、木魚が入っているぞ! どうなっているんだ!!」
すぐさま、車を飛ばしてリンを現場に持って行き、事なきを得ましたが…激しく叱られたのは言うまでもありません。
その日の痛い教訓を経て、確認を怠ることはミスに繋がるとの想いで仕事に取り組んでおります。
いくらいいご葬儀を行おうとしても、道具や機材がなければできません。
葬儀の道具とはまさに、葬家・担当者の想いを具現化できる唯一のものだと倉庫チームは考えています。
だからこそ粗末には絶対に扱わず、もし破損部分が見つかればすぐに対応しています。
倉庫で働くチームのメンバーは、お客様の前に出る事はほとんどありません。しかし、前に出ないからこそ土台の部分で手を抜かず、しっかりお客様のサポートをさせていただいていると考えております。