ご家族の想いをつなぐ場に~60回目の結婚記念日~

鳥本です。会社で飼っている愛犬・ルディを拾ってきた里親代表として、最近の寒暖差で彼の体調がちょっと心配です。

はじめまして。エンディングプランナーの鳥本 拓です。

 

アーバンフューネスのお葬式では、さまざまな視点で最適なご提案ができるよう、社内でミーティングを重ね(施行前ミーティングといいます)、複数のエンディングプランナーで協力して葬儀プランを練っています。

 

その結果、ご家族の心残りを解消したり、大切な思い出を最後にもう一度実感していただくために、僭越ながらも、あえてこちらからお品をご用意することもあります。

 

弊社では葬儀当日まで、複数のプランナーで企画・運営内容を話し合うミーティングを何度も重ねます。

 

その一例として、先日お手伝いさせていただいたあるご葬儀をご紹介します。

 

お亡くなりになったのはお父様でした。

仲の良いご家族には2つ、悔いが残ることがあったそうです。

 

一つは、お父様は毎年必ずお正月に氏神様であった神社へ参拝し、破魔矢を買い替えられていたそうですが、今年はご病気のためにそれができなかったということ。

 

そしてもう一つは、あと数カ月で奥様との結婚60年目のダイアモンド婚記念日を迎えられるという時に、ご逝去されてしまったということでした。

 

そのお話を伺い、私はご家族に少しでも2つの後悔を解消できるようなきっかけをつくって差し上げられたら、と考えました。

 

そこで、ご用意させていただいた品物のひとつが、氏神様の破魔矢です。

 

破魔矢はその名称の通り、魔を破り、災厄を祓う矢として信仰されておりますので、お通夜の準備の際、守り刀と同様にお棺の上にそっと置かせていただきました。

 

そして、式場に到着されたご家族がそれに気づかれた際、もう一本ご用意していた破魔矢をお渡しさせていただきました。

 

破魔矢を故人様がなぜ毎年買い替え続けてこられたのか。それはおそらく大切なご家族の安全や幸福を祈願し続けておられたからだと思います。だからこそ、一本は旅立たれるお父様にお手向けし、もう一本はご自宅でお飾りいただけるようにと、お渡しいたしました。

 

 

そしてもう一つの後悔であった、60年目のダイアモンド婚について。

お話を伺っていた時、私は率直に、ご親族全員が集まっている中で、決して派手ではなくとも、60年間力を合わせ、ご家族を守ってこられたご夫婦を称える場を設けさせていただければと思いました。そこで奥様を除くご家族に、あるお願いをしたのです。

 

 

お別れ時、お花入れが終わった後で、奥様にお渡ししたのが、夫婦2人のお写真の横に、ご家族からの感謝や尊敬のメッセージを添えていただいたパネルです。皆様に快くご協力いただき、ご家族の想いがぎゅっとつまったパネルとなりました。こちらも2枚ご用意し、1枚には、奥様から故人様へ愛をこめてメッセージをお書入れいただき、天国へ携えていけるようにとお棺に手向けていただきました。もう1枚のパネルは、奥様がこれからの日々、このパネルを見て少しでも前向きにお過ごしいただけるようにとの願いを込めて、ご自宅用にお渡しいたしました。

 

最後に、担当者としてこのご葬儀をお手伝いさせていただいた私自身の感謝をこめて、愛の形を一厘の赤いバラとして表現し、奥様から故人様へ最後にお手向けしていただこうと、お出ししました。

お花をお渡しした瞬間、『あなたはわたしの心を読めるマジシャンなの!?』と、感激していただけたことが、何よりもうれしかったです。

 

弊社では、そのご家族に合わせた葬儀をお手伝いしています。

インタビューの中で感じたことを、多角的な目線で掘り下げて形にすることの大切さを、身をもって体験させていただいたご葬儀でした。

 

 


西葛西セレモニーホール

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